STEP3 サイズとシルエットを測ろう

こんにちは、制服スタイリストのあやかです!
STEP1とSTEP2をクリアできた方、いよいよ実践的な段階に入ります!
初期費用5万円を有効活用するためにも、サイズ選びでの失敗は絶対に避けたいところです。「ネットで買うのは怖い」「太ったらどうしよう」という不安、すごくよく分かります。
サイズ選びって本当に難しいですよね。せっかく気に入った制服を見つけても、サイズが合わなかったら返品や買いなおしになってしまいます。特に制服は安くない買い物なので、失敗は絶対に避けたいものです。
でも安心してください!STEP3では、サイズ失敗を未然に防ぐための測り方をお教えします。実は必須の採寸はバスト・ウエスト・丈の3か所だけなんです。
目次
「+3~4cmルール」で3年間快適に着続ける
大事なのはバスト+4~5cm、ウエスト+3~4cmの余裕を持つこと。
これで、高校3年間の体型変化にほぼ対応できます。
返品・買いなおしの経済的ダメージを防ぐ
制服のサイズ失敗は、単なる「ちょっと残念」では済みません。返送料、再購入の送料、時間のロス、そして何より精神的なストレス。
よくある失敗パターンをご紹介すると、「可愛いと思って買ったスカートが、実際に着てみたらウエストがきつすぎて座れない」「ブレザーがブカブカで制服らしく見えない」「丈が短すぎて校則に引っかかりそう」といった声をたくさん聞きます。
特に通販での購入では、試着ができない分、正確な採寸が成功の鍵になります。
成長期の体型変化にも対応
高校生の3年間では、体型も変化します。入学時にジャストサイズで買っても、2年生になったときに着られなくなったら困りますよね。
多くの先輩たちが「成長期なので少し大きめを選ぶべき」とアドバイスしています。制服メーカーの統計を見ると、約4割の家庭がジャストサイズより2サイズ上を購入し、約3割が1サイズ上を購入しているそうです。
高校3年間での体格変化(高1→高3)
- 身長:約1~2cm程度の微増
- バスト:平均+4cm(81cm→85cm)
- ウエスト:平均+3cm(64cm→67cm)
- 体重:平均+3kg(52kg→55kg)
このように、高校生になると身長の伸びはごくわずかですが、体型の変化(特にバスト・ウエスト)は確実に起こります。
極端に大きすぎるサイズは動きづらく危険ですが、これらの体型変化を考慮した適度な余裕は必要なんです。
バスト・ウエスト・丈の3か所で完璧サイズ決定
制服のサイズは「バスト」「ウエスト」「丈」の3か所を測定するだけ失敗しない選択ができます。
①バスト:ブレザーのフィット感を決める
ブレザーのサイズを決める一番重要な箇所です。測り方は、いちばん胸の膨らみが大きいところを、メジャーを水平に回して測ります。
測るときのポイントは、普段つけているブラジャーをした状態で測ることです。きつく締めすぎず、でも緩すぎない程度に。息を吸って胸を張った状態ではなく、自然体で測ってくださいね。
多くの先輩たちの体験談を聞いていると、「ブレザーだけは試着したかった」という声が多いんです。バストサイズが正確でないと、肩幅や袖丈にも影響が出やすいアイテムなので、慎重に測りましょう。
②ウエスト:スカートの快適性を左右
スカートのサイズを決める重要な箇所です。いちばん細いウエスト部分、だいたいおへその少し上あたりを測ります。
ウエスト測定でよくある間違いは、お腹周りで測ってしまうことです。制服のスカートはウエスト位置で履くことが多いので、正しいウエスト位置で測ってくださいね。
また、食事の前後で数センチ変わることもあるので、普段の状態のときに測るのがおすすめです。朝起きてすぐや、食事直後は避けた方が良いでしょう。
③丈測定で校則クリアと美しいシルエットを実現
スカート丈とブレザーの着丈を決定する重要な測定ポイントです。
スカート丈の測定方法: ウエスト位置から膝のお皿の中心までの長さを測定します。制服ブランドの多くは「膝丈」を基準にサイズ展開しているため、この測定値が最も重要です。
地域別のスカート丈の違い
- 首都圏(関東):75%以上が「膝上派」で短めを好む
- 西日本(関西など):膝下丈を好み「長いほどオシャレ」文化
- 共通基準:「膝が隠れる丈」が校則の推奨基準
ブレザー着丈の測定: 首の付け根から好みの長さまでを測定します。一般的にはウエスト位置からお尻が隠れる程度が、制服らしい美しいバランスです。
「+3~4cmルール」が高校3年間の体型変化に完璧対応
「+3~4cmルール」で、成長期の体型変化と快適性の両方を実現できます。
サイズ選びで重要なのが、適度な余裕を持たせることです。
なぜ「+3~4cm」が理想なのか
「ジャストフィットで着るべきか、ゆとりのあるサイズにするべきか」で迷う女子生徒が多く、現在では「少し大きめ」を選ぶ派が多数派という結果が出ています。
- バスト:高校3年間で平均+4cm変化するため、+4~5cmの余裕が理想
- ウエスト:高校3年間で平均+3cm変化するため、+3~4cmの余裕が適当
- 冬場のセーターやパーカー重ね着を考慮すると、さらに1~2cmの余裕が必要
実際の体型変化を考えると「+3~4cmルール」が現実的です。1~2センチでは成長や体型変化に対応できず、5センチ以上だとブカブカに見えてしまうことが多いのです。
また、制服は長時間着用するものなので、座ったり動いたりしたときの快適性も考慮する必要があります。ジャストサイズだと、動きにくくて疲れやすくなってしまうんです。
ブランドごとのサイズ感の違いに注意
「+3~4cmルール」は基本的な目安ですが、ブランドによってサイズ感は大きく異なります:
制服ブランド別のサイズ感の特徴:
- EASTBOY(イーストボーイ): 先輩たちのアドバイスによると、「比較的細身の作りなので、ちょっと大きめを選んだほうがいい」との声が多数。9号がレディースM、11号がLに相当し、ゆるく着たいなら1サイズ上がおすすめ
- CONOMi(コノミ): 最大サイズでもウエスト85cm程度の展開で、一般的な学生服メーカーのような幅広いサイズ展開はなし。標準体型を大きく外れる場合は選択肢が限られる
- 学校指定の学生服メーカー(カンコー・トンボなど): セーラー服は身長と体型でサイズを表す体系(例:160A、165Bなど)。同じサイズ表記でもメーカーやデザインによって仕上がり寸法が異なる場合があるので注意が必要
そのため、+3~4cmルールに加えて、必ずそのブランドのサイズ表と先輩たちの口コミをチェックし、可能であればカスタマーサポートに相談することをおすすめします。
アイテム別の「+3~4cmルール」適用法
ブレザーの場合: バスト+4~5cmで選ぶと、高校3年間の体型変化とインナーの重ね着の両方に対応できます。冬場にセーターやカーディガンを中に着ることを考えると、この程度の余裕は必要です。
スカートの場合: ウエスト+3~4cmで選ぶと、高校3年間での平均的な体型変化(+3cm)に加えて、食後や生理前の体調変化にも余裕を持って対応できます。きつすぎるスカートだと座ったときに苦しくて、授業に集中できなくなってしまいますからね。
注意したいポイント: ただし、すべてを大きめに選ぶと、制服らしいすっきりとしたシルエットが崩れてしまいます。全体のバランスを見ながら調整することが大切です。
通販でのサイズ交換
サイズ交換の基本条件
どのスクールブランドも、新品未使用の状態であれば、基本的には「商品到着後7~10日以内」のサイズ交換を受け付けています。ただし、返送にかかる送料は原則としてお客様負担になるので、その点は理解しておいてくださいね。
重要なポイント
- 商品が届いたらすぐに試着して、サイズが合わない場合は早めに連絡する
- タグや付属品は切らずに保管しておく(交換の可否に関わるため)
- アウトレット品やセール品、一度でも着用した商品などは交換対象外
複数サイズを同時に注文して、合わなかった分を返送するという使い方はマナー違反。きちんと採寸してから、適切なサイズを1点ずつ注文するようにしましょう。
カスタマーサポートの活用
多くの制服ブランドでは、サイズ選びの相談に応じてくれるカスタマーサポートがあります。
「身長160cm、バスト82cm、ウエスト64cmなんですが、どのサイズがおすすめですか?」といった相談をすると、過去のお客様のデータを元に適切なサイズを教えてくれることが多いです。
せっかくのサービスなので、迷ったときは遠慮なく相談してみてくださいね。
正確な採寸測定タイミングと手順
適切なタイミングで正しい手順で測れば、誰でも正確なサイズが分かります。
知っておきたいポイントをまとめました。
測定タイミング
一日の中でも、朝と夕方では体のサイズが微妙に変わります。むくみの影響で、夕方の方が少し大きくなることが多いんです。
おすすめは、午前中から昼過ぎの、普段の状態のときに測ることです。起きてすぐや、食事直後、お風呂上がりなどは避けた方が良いでしょう。
また、生理前後で体調が変わりやすい方は、普段の体調の良いときに測ってくださいね。
測り方のコツ
一人で測るのは難しいので、家族や友達に手伝ってもらうのがおすすめです。自分で測る場合は、鏡を見ながらメジャーが水平になっているかチェックしてください。
メジャーは、きつく締めすぎず、緩すぎない程度に。「ちょうど良い締め具合」を意識して測りましょう。
何度か測ってみて、毎回同じような数値になるかも確認してください。測るたびに数センチも差が出る場合は、測り方を見直した方が良いかもしれません。
記録の残し方
測定結果は、忘れないうちにメモしておきましょう。スマホのメモ機能や、手帳に記録しておくと、後で見返すときに便利です。
また、採寸した日付も一緒に記録しておくと良いですね。成長期は数ヶ月でサイズが変わることもあるので、定期的に測り直すことをおすすめします。
サイズ選びの注意点3つ
サイズ選びでよくある失敗は「大きめを買って調整」「普段サイズで決める」「レビュー頼み」の3つです。
先輩たちの経験から学んで、同じ失敗を避けましょう。
注意点① 「大きめを買って調整する」
「成長することを考えて大きめを買った」という話をよく聞きますが、実はこれには注意が必要です。
よくある失敗例
- 「高校入学時に大きめサイズを選んだものの、明らかにブカブカで後悔した」
- 「ブレザーが大きすぎて卒業式にも着たくないくらい」
- 「パーカーやカーディガンを着込むために大きめを頼んだけど、ぶかぶか過ぎて不安」
制服はシルエットが重要なアイテム。あまりに大きすぎると、だらしなく見えてしまったり、制服らしさが失われてしまったりします。
特にブレザーは、肩幅が合わないと着こなしが難しくなります。洋服お直し店で「袖を詰めればいい」と思っても、肩幅の調整は難しく、お直し代も高くつくことが多いんです。
注意点②「普段の服と同じサイズにする」
「普段Mサイズだから制服もMで」と考えがちですが、ブランドによってサイズ感は大きく異なります。
制服ブランドのサイズ展開は、一般的なファッションブランドとは基準が違うことが多いんです。
必ずそのブランドのサイズ表を確認して、実際の採寸値と照らし合わせて選びましょう。
注意点③「レビューだけに頼る」
「レビューで『普段Mサイズだけど、このスカートはLを買いました』と書いてあったから」という理由でサイズを選ぶのも危険。
「肩幅広めで159cm50kgの自分は11号を使っていて少し大きいくらい」といった詳細な情報があれば判断材料になりますが、単純な「Mサイズでした」だけでは情報不足です。
体型は人それぞれ違いますし、その人の好みの着こなし方(ぴったり着る or ゆったり着る)も違います。
さらに、同じブランドでもラインナップによっては、大きめ・小さめがある場合も。
レビューは参考程度に留め、最終的には自分の採寸値を基準にサイズを選んでくださいね。
まとめ
先輩たちの経験から分かった、制服サイズ選びの成功法則です。
- ①成長期を考慮して適度に大きめを選ぶ
- ②「ジャストフィット」より「少し大きめ」が多数派
- ③ブランドごとのサイズ感の違いを必ず確認
- ④通販は早めの連絡でサイズ交換可能
- ⑤極端に大きすぎるサイズは失敗のもと
サイズが決まれば、STEP3は成功です。
STEP4では、いよいよ具体的なアイテム選びに入ります。どのブランドのどのアイテムを選べば良いのか、迷わないためのガイドをお教えしますよ!

【STEP 4】必須アイテムをそろえよう
マスト5点の選び方ガイド